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松本幸四郎を、松たか子の父と説明した方が話が早いように、すでにこの人もそうなってしまったであろうか、新潟にある田中角栄記念館のことである。
田中角栄は第64・65代内閣総理大臣(1972〜74年)、田中真紀子の父である。新潟県刈羽郡二田村(現・西山町)に生まれ、小学校高等科を卒業後、上京。苦学して土建会社から身を起こし、1972(昭和47)年に内閣総理大臣にまで登り詰めたときは、秀吉になぞらえて「今太閤」と呼ばれた。

金沢の寺町は、加賀藩3代藩主・前田利常が寺を集中させて城下の守りとした。そんな一角に、「忍者寺」の一名を持つ、妙立寺なる寺院が建つ。
別に忍者が住んでいたとか、忍者の養成所だったとかいうわけではなく、寺の内部に設けられた、隠し階段などの様々なギミックがそんな名を付けさせたのだろう。
拝観は予約制で、係の人が説明しながら案内をしてくれる。
外観は2階建てだが、内部は7層4階。中2階、中々2階といった複雑な建屋内に23もの部屋がある。それらをつなぐ階段の数は29。そのうちの6階段が本堂の一部に集中し、あちらこちらから伸びた階段が複雑に交差する。しかも、ところどころに落とし穴や隠し階段が潜んでいるのだから、まさに迷宮だ。