新着記事

先駆的な総合ミニ水族館[市立玉野海洋博物館]
渋川海岸
渋川海岸

 春の海はどこもそうだが、瀬戸内海はとりわけ、のたりのたりと波打つ。
 そんな陽光がまぶしい渋川海岸に面して建つのが、この市立玉野海洋博物館。渋川マリン水族館という愛称を持ち、地元の人にはこちらの方が通りがいいようだ。
 敷地面積4500平米というこぢんまりとした施設であるが、同館の目玉はなんといっても、目の前の瀬戸内海にちなんだ展示。岡山名物の「ままかり」として知られる光り物のサッパや、佃煮(釘煮)にすると旨いイカナゴなどが飼育展示されている。

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21世紀にふさわしいエントリー
[下谷七福神]
下谷七福神
下谷七福神

 七福神というユニットが生まれたのは室町時代だというが、七福神めぐりが盛んになったのは、なんといっても江戸時代である。
 当時、江戸庶民の手軽なレジャーとして親しまれ、現在に至るまで、東京には「七福神めぐり」のコースが多い。
 そんななかで、もっとも現代にふさわしいのが、JR山手線鴬谷駅から地下鉄東京メトロ三ノ輪駅にかけて展開している「下谷七福神」だ。

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骨董屋の主人、江戸に七福神ブームを呼ぶ![隅田川七福神]
隅田川七福神・弘福寺
隅田川七福神・弘福寺

 むかしむかし、江戸は文化年間の頃(1804〜18)、あるところに骨董屋の主人がおりました。
 ある日、「私の持っている福禄寿のフィギュアは非常にレアなので、ひとつこいつを中心にして七福神をつくろう」と思い立ちました。とまぁ、ひらたくいえば、これが隅田川七福神のはじまりである。
 このご主人、佐原鞠塢(さはら・きくう)とおっしゃるのだが、3000坪の敷地に四季折々の草木を植えた、向島百花園と称する庭園をもっていて、仲間の文化人たちとともに風流を愛でて楽しんでおられたようである。

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「町工場」の復元展示[日本工業大学工業技術博物館]
日本工業大学工業技術博物館
日本工業大学工業技術博物館

その名の通り、館内にずらっと圧倒されるほど工業機械が並んでいる。明治期から現在に至るまでの機械類が、旋盤、自動旋盤、フライス盤、研削盤、プレス…というようにジャンル分けされて整然と並んでいる様も壮観だが、長々と横たわる全長21mのガスタービンにも目がひかれる。まるで巨大なドリルのようだ。

その隣にぽつんと小屋が建っている。東京の下町にあった町工場を復元したもので、室内に所狭しと置かれた機械からはベルトがのびていて、天井を通るシャフトにつながっている。

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人の道をゆく—我ら如何に進むべきか—[関門国道トンネル人道]
関門海峡と関門橋

 昔ならば進むべき道は決まっていた。あるいは先に行った人が教えてくれたものである。
 ところが最近では、どう進むべきであるかということをやたらと迷う人が増えてきた。人の道を外れても大丈夫だとすら思っているのである。

 それはそうだ、自動車に鉄道に船もあるのだから。
 関門海峡の話である。

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