2015年 の記事アーカイブ

2015年12月

銅鏡というと古墳のイメージだが、東京や神奈川では、実は半数近くが集落(ムラ)の遺跡から出土しているという。当サイトにも感想を掲載したが、先月まで開催されていた川崎市市民ミュージアム「古鏡 その神秘の力」展の、「ムラの鏡、古墳の鏡」コーナーの展示解説は出土状況などにもふれており、非常に興味深かった。しかし、図録には展示品の簡潔な説明だけで、この展示解説は収録されていなかった。こういう風に「ライブに来た人だけのボーナストラック」みたいなことが展覧会でもあるから気を抜けない。実物を見ることができるというだけが、展覧会の長所ではないのだ。 (盛)

電話創業75年記念(1965年)
電話創業75年記念(1965年)
電話創業75年記念(1965年)

12月16日は電話創業の日。1890(明治23)年のこの日、東京と横浜に電話局が設置され、電話事業が開始された。当時の電話は交換手が手動で通話先に繋ぐもので、開業当初から女性を交換手に採用していた。以後、電話交換手は女性の憧れの職業となり、また社会進出の象徴ともなっていく。切手は1965年の12月16日に発行。この頃にしては珍しく、ピンクと紫の強い配色を用いている。図案はダイヤルの中に創業当時の電話交換室を描いているが、この切手が発行されてから50年。そろそろ、「ダイヤルとは何ぞや」という、環状に数字が配置された文字盤についての説明も必要になってくる時期かもしれない。

京急油壺マリンパーク、ダイオウイカの子どもを標本展示
京急油壺マリンパーク
京急油壺マリンパーク

イルカやアシカのパフォーマンスが人気だが、ダイオウイカ、ニュウドウイカ、メガマウスなど、三浦半島周辺の海域で捕獲された珍しい生物の標本展示も充実している

京急油壺マリンパーク(神奈川県三浦市)では、2015年11月29日より、東京湾で捕獲されたダイオウイカの子どもを標本展示する。

この個体は、2015年5月6日に三浦半島の東京湾側にあたる横須賀・大津漁港で、水面に浮いているところを捕獲されたもの。まもなく死亡したが、その後の調査で、生後1年未満のダイオウイカであることが判明した。ダイオウイカは世界で約600個体ほどの発見例があるが、子どもと思われる個体の報告例は今回を含めて4件しかないという(同社プレスリリースより・PDF

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日本初の「送水口博物館」が新橋に開館
送水口博物館
送水口博物館

消火栓や連結送水管部品を扱う、株式会社村上製作所の創業80周年記念事業としてオープンする

日本初となる送水口博物館が、2015年11月21日、新橋に開館。消火栓や連結送水管部品を扱う、株式会社村上製作所の創業80周年記念事業としてオープンするもの。

大型の建物には、消防車からの送水を建屋内に送り届ける、連結送水管という設備が設けられている。送水口はその受け口に相当し、そこから注水された消火用水は配管を経て建屋内の放水口やスプリンクラーに達する仕組みだ。

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人物埴輪と顔面表現の考古学 奈良・橿原に顔が集う
歴史に憩う橿原市博物館企画展「顔、カオ、かお~顔面表現の考古学~」
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館特別展「人のかたちの埴輪はなぜ創られたのか」

奈良県立橿原考古学研究所附属博物館の特別展「人のかたちの埴輪はなぜ創られたのか」

総数約600基からなる新沢千塚古墳群や藤原宮跡などの史跡を抱える奈良県橿原市で、この秋、「顔」にまつわる企画展が同時開催されている。

まず、奈良県立橿原考古学研究所附属博物館(奈良県橿原市)では、2015年10月3日〜11月23日の会期で、特別展「人のかたちの埴輪はなぜ創られたのか」を開催中。
『日本書紀』垂仁天皇32年の記事には、それまであった殉葬の風習を止めて、土製の埴輪で代替するようになったという伝承が記述されているが、実際には、人物埴輪はいつどのような経緯で出現したのか——それを考古学的証拠から迫る特別展だ。

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