2005年 の記事アーカイブ

娘を料亭へ売り飛ばす

手塩にかけて育てた娘を、家計のため、泣く泣く業者の手に渡し、業者は娘を料亭へと売り飛ばす……時代劇でおなじみの光景だが、決して昔話ではない。

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世代間のコミュニケーション増進を図る[台東区立下町風俗資料館]
下町風俗資料館
下町風俗資料館

 古今東西の至宝から骨董品まで、およそありとあらゆるものがひしめいている上野公園界隈。その不忍池の南端に戦前の下町を彷彿とさせる木造家屋数棟が残る。ただし、屋内に。

 一階は、かつてこの界隈で見られた長屋の展示が中心。通りに面した大店(おおだな)と狭い路地を入っていく裏店(うらだな)が再現。目を引くのは、長屋の一角で営まれている(という設定の)「駄菓子屋」。この長屋自体は大正時代をモデルにしているのだが、カラフルな菓子が山積みになった駄菓子屋の店先は、昭和30〜40年代の雰囲気を醸し出している。

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昭和レトロ展示に課せられた新たな役割[北名古屋市歴史民俗資料館]
北名古屋市歴史民俗資料館
北名古屋市歴史民俗資料館

 名鉄犬山線西春駅からタクシーに乗り行き先を告げる。およそ5分少々で、目的地についた。だが、外観はどう見ても図書館だ。中に入ってみると、蔵書が並び、カウンターがあり、子どもが絵本をかかえて歩いている。
 中も、どう見ても図書館で、とてもここに歴史民俗資料館なるものがあるような雰囲気ではない。
 しかし、案内に従って2階へ上がっていくと、自動ドアの向こうに突如として昭和の町並みが広がっているのである。

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大正時代のモダン小学校[葛飾区教育資料館]
葛飾区教育資料館
葛飾区教育資料館

都立水元公園入口から徒歩5分ほどの所に建つ

花菖蒲や芝生広場などが人気の都立水元公園。その入口そばに瓦屋根と木造がひと目をひく校舎がたたずむ。1925(大正14)年に建てられた葛飾区立水元小学校の校舎を移築復元した、葛飾区教育資料館だ。

都内に残る大正時代の木造校舎としては唯一のもので、区の文化財に指定されている。西洋風の見た目もさることながら、校舎自体もアメリカから輸入した松の木で建てられいる。

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においまで再現している博物館[葛飾区郷土と天文の博物館]
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 江戸時代には農地として栄え、江戸の膨大な人口を養ってきた葛飾。明治以降は、その農地が徐々に宅地や工場に変わってゆく。
 展示もその時系列に沿っていて、近代のゾーンでは大八車に載せられた精巧なネギ束のレプリカが「ネギは国家なり」とばかりに堂々と大スペースに鎮座しているのが印象的だ。
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