町並みカテゴリーの記事

瀬戸内海にたたずむ、奈良時代以来の「海の駅」[室津(室津海駅館・室津民俗館)]
室津
室津

 瀬戸内海に沿って兵庫県の海岸線を西へ向かう。加古川市から姫路市にかけての播磨臨海工業地域を過ぎると、急に、自然に満たされた海岸線が広がっていく。
 室津はそのような所に位置する港町だ。
 緑濃い半島によって三方を山に囲まれ、抱き込まれるように奥まで入り込んだ入江は、いかにも天然の良港という感じで、カレイ、シャコ、イカナゴなどを水揚げする小型の船舶が出入りしている。港の脇の突き出した岬の上には賀茂神社が建つ。

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[感想後記]閉館前の東急プラザで渋谷の過去に出会う—東急プラザ渋谷「タイムスリップギャラリー」
東急プラザ渋谷「タイムスリップギャラリー」
東急プラザ渋谷「タイムスリップギャラリー」

 2013(平成25)年3月の東急東横線とメトロ副都心線の直通運転にともなう、東横線渋谷駅地下化に代表されるように、渋谷駅周辺は再開発が盛んだ。
 渋谷駅西口にある商業施設「東急プラザ渋谷」も、2015(平成27)年3月22日に49年間の営業に幕を下ろす。その同館6階で「東急プラザ渋谷 タイムスリップギャラリー」が開催されている(入場無料)。
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東海道屈指の富士山ビュースポット[薩埵峠(さった峠)]
薩埵峠(さった峠)
薩埵峠(さった峠)

 旧東海道をちょっとだけ歩いて、いいとこ取りしようと思ったら、箱根旧街道などがあげられるだろうか。
 だが、ここも見逃すわけにはいかない。由比宿と興津宿の間に位置する高さ90mの薩埵峠だ。歌川(安藤)広重の「東海道五十三次・由比宿」にも描かれた富士山ビュースポットである。

 東海道本線を由比駅で降り、駅前の道を西へ向かう。道の先の方に小高い山が見えてきた。150mほど進むと車道をまたぐ小さな歩道橋がある。これを渡って、山側に併走する細い道へ入ろう。

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いつから、スキになったの?[三次市]
JR芸備線
JR芸備線

 広島から三次(みよし)へ向かうJR芸備線の車中にいる。吉田口を過ぎたあたりで、「あっ」と思った。川の流れが変わったのだ。車内からだとなかなか水の流れはわからないが、それでもどちらが下流かは判別がつく。川は列車と同じ方向に向かって流れている。
 吉田口といえば、広島から50kmほどだ。なのに、もう川の流れていく先は、瀬戸内海ではない。

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不思議の町、三次[三次市歴史民俗資料館]
三次の町並み
三次の町並み

三次(みよし/広島県三次市)は不思議な町だ。
まず、読み方が不思議だ。「次」はどう読んでも「よし」とは読めない。
島根県に木次という町があるが、これは「きすき」と読む。芸備線で三次の隣駅は八次だが、これは「やつぎ」で「やよし」とは言わない。「次」を「よし」と読ませるのは三次だけなのだ。

次いで、料理が不思議だ。この町の名物料理はワニ。といってもアリゲーターではなく、サメのことである。

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