温泉カテゴリーの記事

藤沢周平が愛したローカル線[JR陸羽東線(小牛田〜新庄)]
陸羽東線
JR陸羽東線

 時代小説家の藤沢周平(1927〜1997)は飛行機が嫌いで、九州取材へも陸路で行くほどの人だったが、そんな彼が絶賛してやまないのが、宮城県の小牛田から鳴子温泉を経て、山形県の新庄へと抜けるローカル線・陸羽東線だ。
 もっとも、藤沢は鉄道作家ではないので、陸羽東線を鉄道として称賛しているわけではない。

続きを読む

川を堰き止めた巨大露天風呂[川湯温泉仙人風呂]
川湯温泉
川湯温泉

 太平洋に面した和歌山県新宮市から山間へ向かい、人々を世界遺産の熊野本宮大社へと誘う熊野川。熊野本宮大社まであと4〜5kmという所で西へ向かって支流がわかれていく。この支流・大塔川に沿ってたたずむのが川湯温泉だ。
 温泉街を流れる大塔川は川底からお湯が湧いており、河原を掘れば、ちょっとした露天風呂ができることで知られている。

続きを読む

草津温泉に超常現象を見た![草津温泉]
kusatu01

 トレビの泉の例からもわかるように、人間というのは泉があるとコインを投げ込みたくなるものらしい。だが、ここ草津温泉の中心街「湯畑」では、投げ込まれたコインは殆ど皆無だという。湯がこんこんとわき出て滝となって流れ落ち、池をなすという、いかにも日本人好みのコイン投げしたくなるようなスポットであるにもかかわらず、だ。それはなぜか?

 別に草津に来る観光客がケチだというわけではない。そう、ここ草津は、投げ込まれたコインが消えてなくなるという超常現象が起きる日本でも数少ないミステリー・スポットなのである!
続きを読む

バナナの人望を施設名に託す[熱川バナナワニ園]
atagawa1

伊豆高原、というと「高原」という文字から開放的な感があるが、そこから南——東伊豆町から下田にかけては、そんなイメージとはちょっと違ってくる。

天城山からの急峻な山脈が海岸まで容赦なく押し寄せ、伊豆急行はそれをいくつものトンネルと小刻みなカーブでかわしながら、山々の谷あいに広がるわずかなスペースに駅をつくって停車していく。大川、北川、片瀬…とその谷ごとに「温泉」を名乗り、斜面にへばり付くように旅館やホテルがひしめいている。

続きを読む

博物館のあるホテル 北の温泉地で語られる一代記!?[小川原湖民俗博物館/古牧グランドホテル =閉館]
小川原湖民俗博物館
小川原湖民俗博物館

※2007(平成19)年に休館。のち閉館

 東北新幹線を盛岡で乗り換え(当時)、特急「はつかり」に乗って1時間20分。列車は東北本線三沢駅のホームに滑り込む。三沢は、駅弁も売っていないようなこじんまりとした駅だが、ここから歩いて5分ほどのところに、古牧グランドホテルを中心とした東北有数のレジャー施設・古牧温泉がある。
 お目当ては温泉…ではなく、古牧グランドホテルにある小川原湖民俗博物館。広大なホテルの敷地のなかに博物館や渋沢栄一・敬三の記念館である渋沢文化会館などが建つという希有な空間なのである。

続きを読む