2021
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Sun
2011(平成23)年正月、雑司が谷(ぞうしがや・東京都豊島区)に新たに「雑司が谷七福神」がデビューした。豊島区初となるこの七福神、鬼子母神の大黒天、清立院の毘沙門天など3体は従来から地元に伝わるもので、残りの4体はこの日のために擁立したものだ。 七福神は雑司ヶ谷鬼子母神を中核として、南北にちょうど3神ずつ弓なりに分布している。北端は池袋、南端は護国寺に位置する。
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江戸の中心的ランドマークであった「日本橋」を冠するこの七福神、水天宮を中心として人形町の界隈に一派を形成している。 一帯は現在でも東京のど真ん中。だが、ところどころに雰囲気の良さそうな路地があり、小さな祠がお飾りなどでコーティングされているのを発見することができる。平日は単に「ビル街」として括られてしまう都心が、お正月に見せる風情ある光景を楽しむのにはうってつけだ。
発見
風情ある光景
「浅草名所(などころ)七福神」は、浅草寺を中心とする一群だけあって、神社仏閣としてもかなりキャラが立っている。その分、仕分けができなかったのか、七福神といいながら九福もひしめいている。浅草寺を含めて、O字型に点在しているので、どこからでも巡りやすいのが特徴だ。 まずは銀座線の田原町から「矢先稲荷神社」へ向かう。鳥居に掛かっている額が陶器製だ。合羽橋商店街あたりからの奉納だろうか。
宮崎、なかんずく日南海岸といえばフェニックス(カナリーヤシ)。だが、これは宮崎交通の初代社長・岩切章太郎(1894〜1985)が南国イメージを醸し出すために一所懸命植えたものだ。 では、この南国イメージはまったくの創作なのかというとそうでもない。 宮崎市街から南へ20km、日南海岸国定公園北端の青島には約4000本のビロウや27種の亜熱帯植物が繁茂しており、海辺の強い陽射しも相まって、まごうかたなき南国の雰囲気だ。
3年間、鯖を食べないで祈願すると願いが叶う——徳島県海陽町の鯖大師本坊には「鯖断ち」という珍しい願掛けがある。 ホーム1本だけのJR牟岐線鯖瀬駅に降り立つと、線路の向こうにお堂が見えた。反対側には海が見える。あのお堂に違いないと思って、見当を付けて歩き出すとものの3分ほどで到着した。 鯖大師本坊、正式には八坂寺といい、四国八十八か所霊場の番外札所となっている。