神社仏閣カテゴリーの記事

瀬戸内海にたたずむ、奈良時代以来の「海の駅」[室津(室津海駅館・室津民俗館)]
室津
室津

 瀬戸内海に沿って兵庫県の海岸線を西へ向かう。加古川市から姫路市にかけての播磨臨海工業地域を過ぎると、急に、自然に満たされた海岸線が広がっていく。
 室津はそのような所に位置する港町だ。
 緑濃い半島によって三方を山に囲まれ、抱き込まれるように奥まで入り込んだ入江は、いかにも天然の良港という感じで、カレイ、シャコ、イカナゴなどを水揚げする小型の船舶が出入りしている。港の脇の突き出した岬の上には賀茂神社が建つ。

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和歌で占うおみくじ「歌占」を体験[天祖神社(ときわ台 天祖神社)]
ときわ台天祖神社
天祖神社

神社でおみくじを引くと、大吉や中吉といった総合評価(?)と、相場・商い・学問・縁談・転居といった各科目ごとの個別評価に加え、さらに和歌が載っていることが多い。
この和歌は、成績表に付いた先生の講評、あるいは見積書に付く送り状、はたまた論文につく要旨(abstract)のようにも見える。いずれにしても、ほとんどの人は総合評価を見て安堵あるいは落胆し、個別評価に一喜一憂して、おみくじの紙縒りを押し頂くように持ち帰ったり、モズのはやにえのように枝にくくりつけたりして、神社を後にする。
そもそも、おみくじとは神のお告げである。このお告げは、和歌と深い関わりがあった。

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ミニ火山と池のなかの海[笠山・明神池]
笠山(山頂からの眺め)
笠山(山頂からの眺め)

 萩は歴史の町として有名だが、自然史的にも興味深いエリアである。
 萩市から山口市にかけては阿武火山群と呼ばれる50あまりもの火山が分布している。萩沖には見島、大島、羽島などの島々が浮かんでいるが、これらがすべて火山なのである。
 なかでも一番若い火山が、萩郊外の海岸に陸続きになってこんもりと盛り上がっている笠山(標高112m)だ。約1万年前に噴火し、「日本一小さい火山」として観光ガイドに紹介されることもある。火山の定義は各種あるので科学的な言い方ではないが、眺めてみると確かに小さい。

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寺町から繁華街へ、池袋の時代をたどる[雑司が谷七福神]
雑司ヶ谷鬼子母神・大黒天
雑司ヶ谷鬼子母神・大黒天

 2011(平成23)年正月、雑司が谷(ぞうしがや・東京都豊島区)に新たに「雑司が谷七福神」がデビューした。豊島区初となるこの七福神、鬼子母神の大黒天、清立院の毘沙門天など3体は従来から地元に伝わるもので、残りの4体はこの日のために擁立したものだ。
 七福神は雑司ヶ谷鬼子母神を中核として、南北にちょうど3神ずつ弓なりに分布している。北端は池袋、南端は護国寺に位置する。

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超一等地の憂鬱[日本橋七福神]
日本橋七福神・小網神社
日本橋七福神・小網神社

 江戸の中心的ランドマークであった「日本橋」を冠するこの七福神、水天宮を中心として人形町の界隈に一派を形成している。
 一帯は現在でも東京のど真ん中。だが、ところどころに雰囲気の良さそうな路地があり、小さな祠がお飾りなどでコーティングされているのを発見することができる。平日は単に「ビル街」として括られてしまう都心が、お正月に見せる風情ある光景を楽しむのにはうってつけだ。

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