名所旧跡カテゴリーの記事

ミニ火山と池のなかの海[笠山・明神池]
笠山(山頂からの眺め)
笠山(山頂からの眺め)

 萩は歴史の町として有名だが、自然史的にも興味深いエリアである。
 萩市から山口市にかけては阿武火山群と呼ばれる50あまりもの火山が分布している。萩沖には見島、大島、羽島などの島々が浮かんでいるが、これらがすべて火山なのである。
 なかでも一番若い火山が、萩郊外の海岸に陸続きになってこんもりと盛り上がっている笠山(標高112m)だ。約1万年前に噴火し、「日本一小さい火山」として観光ガイドに紹介されることもある。火山の定義は各種あるので科学的な言い方ではないが、眺めてみると確かに小さい。

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東海道屈指の富士山ビュースポット[薩埵峠(さった峠)]
薩埵峠(さった峠)
薩埵峠(さった峠)

 旧東海道をちょっとだけ歩いて、いいとこ取りしようと思ったら、箱根旧街道などがあげられるだろうか。
 だが、ここも見逃すわけにはいかない。由比宿と興津宿の間に位置する高さ90mの薩埵峠だ。歌川(安藤)広重の「東海道五十三次・由比宿」にも描かれた富士山ビュースポットである。

 東海道本線を由比駅で降り、駅前の道を西へ向かう。道の先の方に小高い山が見えてきた。150mほど進むと車道をまたぐ小さな歩道橋がある。これを渡って、山側に併走する細い道へ入ろう。

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花の飛鳥山[飛鳥山公園]
飛鳥山公園・旧渋沢庭園
飛鳥山公園・旧渋沢庭園

 東京・王子にある「飛鳥山公園」(東京都北区)。海抜27mの丘陵をなし、北区で一番高い土地だというから、飛鳥山は北区の「最高峰」ということになる。そのせいか乾いた風が吹き抜けていく。
 着いた時はだいぶ陽が傾いていた。西陽射すなか、「旧渋沢庭園」を散策。公園の一角にあり、渋沢栄一の本邸跡でもある。
 芝生広場の奥に見えるのが1925(大正14)年築の「青淵文庫(せいえんぶんこ)」。

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寺町から繁華街へ、池袋の時代をたどる[雑司が谷七福神]
雑司ヶ谷鬼子母神・大黒天
雑司ヶ谷鬼子母神・大黒天

 2011(平成23)年正月、雑司が谷(ぞうしがや・東京都豊島区)に新たに「雑司が谷七福神」がデビューした。豊島区初となるこの七福神、鬼子母神の大黒天、清立院の毘沙門天など3体は従来から地元に伝わるもので、残りの4体はこの日のために擁立したものだ。
 七福神は雑司ヶ谷鬼子母神を中核として、南北にちょうど3神ずつ弓なりに分布している。北端は池袋、南端は護国寺に位置する。

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超一等地の憂鬱[日本橋七福神]
日本橋七福神・小網神社
日本橋七福神・小網神社

 江戸の中心的ランドマークであった「日本橋」を冠するこの七福神、水天宮を中心として人形町の界隈に一派を形成している。
 一帯は現在でも東京のど真ん中。だが、ところどころに雰囲気の良さそうな路地があり、小さな祠がお飾りなどでコーティングされているのを発見することができる。平日は単に「ビル街」として括られてしまう都心が、お正月に見せる風情ある光景を楽しむのにはうってつけだ。

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