自然地形カテゴリーの記事

天然記念物に囲まれた貝の聖地[青島]
青島神社
青島神社

 宮崎、なかんずく日南海岸といえばフェニックス(カナリーヤシ)。だが、これは宮崎交通の初代社長・岩切章太郎(1894〜1985)が南国イメージを醸し出すために一所懸命植えたものだ。
 では、この南国イメージはまったくの創作なのかというとそうでもない。
 宮崎市街から南へ20km、日南海岸国定公園北端の青島には約4000本のビロウや27種の亜熱帯植物が繁茂しており、海辺の強い陽射しも相まって、まごうかたなき南国の雰囲気だ。

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洋上に浮かぶ1970年代[足摺海底館]
足摺海底館
足摺海底館

 焼け付くような陽射しと真っ青な黒潮に囲まれた洋上に、見るからに70年代チックな建物が建っている。これが、海中展望塔・足摺海底館だ。
 大阪万博や沖縄海洋博を彷彿とさせるこの建物は、1971(昭和46)年12月竣工。
 同館によれば、現在日本に海中展望塔は7塔あるが、1969(昭和44)年の白浜海中展望塔(和歌山県)を皮切りに、このうちの5つが1974(昭和49)年までに竣工している。当時、海中展望塔がいかにブームだったかがわかる。

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広大なスケールで仕掛けられたトラップ[秋吉台]
秋吉台
秋吉台

 カルストとはもともとスロベニアの地名だったという。それが地理用語になり、石灰岩地特有の溶蝕地形をさすようになった。
 ここ、秋吉台は日本最大のカルスト台地である。
 展望台から眺めると、草原に白い石灰岩柱が林立し、羊の群れのようにも見える。
 この景観は、毎年春に野焼きを行うという、人工的な努力によって維持されている。駐車場のちょっと脇に入ると、石灰岩柱の上に草木が生い茂っている光景が目に入る。野焼きを行わないとこんなふうになってしまうのだろう。

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昔の人もこわごわと入った? 大鍾乳洞[秋芳洞]
秋芳洞
秋芳洞

 日本最大のカルスト台地である秋吉台。その地下100mの所に、総延長10kmにも及ぶ大鍾乳洞・秋芳洞がある。観光用に公開されているのは1.5kmほどで、百枚皿、洞内富士、傘づくし、千畳敷、黄金柱などと名付けられた奇観が登場する。

 秋芳洞の入口は、正面入口・黒谷案内所・秋吉台案内所の3か所から入洞できる。ワンウェイで通り抜けて、バスなどで次の目的地へ移動することもできるが、 正面入口から入って、最奥部でUターンして戻ってくるのがおすすめだ。一度通った所でも、来る時とは反対の方向から見るとまた違った光景が楽しめる。

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ローカル線で町の魅力を発信[JR木次線・奥出雲おろち号]
奥出雲おろち号
奥出雲おろち号

 出雲坂根駅で小休止した列車は、突然逆方向に走り出した。ほどなく停車して、今度はまた前へ走り出す。勾配へ線路をZ型に敷きジグザグに登る、スイッチバックという方法である。
 「右手に今走ってきた線路が見えます」と車内アナウンス。なるほど、右の崖下に線路が見える。列車に乗っているとあまり分からないのだが、かなりの高低差をかせいでいる。

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