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2019年6月16日で展示事業を終了する町田市立博物館(東京都町田市)で、最後の企画展となる「町田市立博物館最終展—工芸美術の名品」が開幕した(チラシPDF)。会期は、2019年4月20日〜6月16日。同館の所蔵品、とりわけ、ガラスと陶磁器にスポットをあて、古今東西の作品を展示する。
2014(平成26)年以来、本館や庭園などの改修・耐震補強を手掛けてきた東京都庭園美術館(東京都港区)は、2018年3月21日、西洋庭園の整備とレストラン棟の改築が完了。これをもって総合開館とし、同日より「特別公開 旧朝香宮邸物語」と「フランス絵本の世界」の二つの企画展を同時開催する。会期はともに6月12日まで。
折しも園内は桜の時期にあたり、2018年3月30日、31日、4月6日、7日は夜20時まで開館する(入館は30分前まで)。今年の東京都内での桜の開花状況を見ると、この週末ならまだ夜桜が楽しめそうだ。
庭先の面白さを視覚的に楽しんでもらうというコンセプトの写真展「庭先PT DX」が、ギャラリー 新宿眼科画廊で開催されている。2017年8月30日まで。
8人による路上観察的な写真展で、それぞれ植木鉢、鉄塔、道に落ちている物といったように、撮るテーマが異なっている。以下、作家とそのテーマを紹介(文中敬称略)。
明治が後半にかかる頃、〈清々しい便器〉(LIXILニュースリリースより。以下同)なるものが登場した。それまでの木製便器にかわって焼き物の便器が普及していくなかで、高級品として製作された「染付古便器」と呼ばれる陶磁器製の便器だ。
〈花鳥や草木などの文様を「青と白」の染付で華やかに描いた染付便器は、旅館・料亭の主人をはじめ富裕層の人々の心を捉え一世を風靡し〉、〈「ご不浄」とも呼ばれた、暗くて人目をはばかる便所の空間を、視覚的に清らかな「もてなしの空間」へと変えた〉という。それらの便器が一堂に会したのが、この企画展だ。
年始に便器を愛でて清々しい気分になれるという、ちょっと変わった企画展「染付古便器の粋—青と白、もてなしの装い」が、Bunkamuraギャラリー(東京都渋谷区)で開催中だ。会期は2016年12月28日〜2017年1月9日。