編集後記カテゴリーの記事

2020年7月

さる7月2日の夜中、関東上空で火球(隕石)が目撃され、衝撃音が轟いた。隕石の破片は千葉・習志野のマンションで見つかったという。隕石はこれまでも、1984年には青森の印刷所を、1992年には島根の民家の寝室を、2018年には愛知の民家を直撃している。
こんなふうに隕石は各地で強烈な印象を残しているので、古典籍から宇宙科学まで学問分野を横断して「大隕石展」とかできたら、おもしろそうだ。7月2日の隕石レベルのものは1日1個ぐらいの割合で地球に落ちているという。隕石は宇宙からの一番身近な来訪者かもしれない。 (盛)

2019年7月

調べものをしていてたまたま気がついたのだが、我孫子市鳥の博物館が終了した企画展の展示パネルをPDFで公開していた。すべての企画展が対象ではないが、パネルだけで数十ページあり、相当なボリュームだ。ほかにも紀要や広報誌のバックナンバーをウェブで公開している博物館や水族館も増えてきた。
ミュージアムのもっている知識のアウトプットという点でもいい試みだと思う。 (盛)

2018年12月

いつの頃からか買い物にはポイントが付きものになった。おかげでポイントカードで財布が膨らむ。それはまだいい。ポイントの使い方が各店まちまちで、「ポイント使って下さい」と言うと「500ポイント以上じゃないと使えません」などと言われたりする。
ヨドバシカメラが大阪に進出した時、「ポイントなんかええから、その分いま安くしてな」という大阪のおばちゃんたちがいたというが、消費税増税のポイント還元のゾッとするほどごちゃごちゃした議論をみていると、大阪のおばちゃんじゃなくてもそう言いたくなってくる。 (盛)

2018年5月

仕事柄調べ物をするためによく図書館へ行く。古典の完訳の絶版本などが開架で閲覧できる所があって、非常にありがたい。奥付を見たら昭和30年代。別の資料は40年代。いずれもネットで調べてわからなかったものだ。今の時代つい「ネットになんでもある」と思いがちだけど、ネットでヒットしないものがまだまだ世の中には沢山ある。
そして、そういう資料はかなりの部分、昭和30〜40年代に刊行されている。今の日本の文化は、それを基層にさかのぼって理解しようと思うと、21世紀に至ってもなお、昭和30〜40年代に支えられているといってもいいのかもしれない。 (盛)

2017年12月

神仏習合時代に出羽三山で信仰されていた仏像約250体が、再び羽黒山に祀られることになった。明治維新後の神仏分離と廃仏毀釈で散逸したものを、出羽三山神社に千佛堂を建立し、そこで祀ることになったという。
明治維新の廃仏毀釈については、司馬遼太郎が、中国の文化大革命の旧文物破壊に似ていると書いている(『街道をゆく 奈良散歩』)。2018年は明治改元150年だし、新たな神と仏の関わり合い方を考える、温故知新の年にしてもいいのではないかと思う。 (盛)