今月の鉄道カテゴリーの記事

肥薩線
肥薩線・SL人吉号

肥薩線・SL人吉号
熊本の八代から内陸に入り、人吉を経て鹿児島の隼人へと抜ける山岳線。人吉までは清流の球磨川が寄り添い、後半は霧島連峰などを望むことで人気が高い。今年は「SL人吉」号が運転され、話題に事欠かなかった路線だ。蒸気機関車は去り際がいいと誰かが言っていた。昔の詩人だったか。煙を残して去っていくところになんともいえない風情がある。それが澄んだ秋の空であればなおさらだろう。

秋田新幹線(JR田沢湖線)
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盛岡で東北新幹線と分かれた秋田新幹線「こまち」は田沢湖線を通って、秋田を目指す。そのむかし、秋田新幹線が開業した時のCMに、車窓になまはげがたたずんでいるというのがあった。さすがになまはげに出会ったことはないが、車窓からカモシカが見えたことはある。畑の中で葉っぱをうまそうに食べていた。

日豊本線
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日豊本線
豊前・豊後と日向を結ぶから「日豊本線」なのだが、かという響きがいい。車窓からは日向灘の青がまぶしい。高鍋のあたりで大きな河を渡る時は、まるで列車が海の上を進んでいるようだったし、佐伯〜延岡間の大分・宮崎県境越えでは、清流と呼ぶにふさわしい川の流れが目を楽しませてくれる。
車中で、脇を通り抜けていった子どもから、ほのかに潮の香りがした。「夏休み」というイメージに一番ぴったりな路線かも知れない。

五能線
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打ち寄せる日本海の荒波を堪能できることで有名なローカル線。絵としては真冬がサマになるが、駅から降りてぶらぶらするには、やはり夏から秋がいい。多客時だと、ローカル線に似合わずリゾート列車がガンガン走っていて、これはこれで交通の便がよくてありがたい。
ただ、全線リゾート列車で3時間、普通だと乗り継ぎなどでたっぷり5時間かかるのはさすがローカル線だ。長く乗っていると、列車の揺れと波のうねりが眠気を誘う。
東能代方面から乗った筆者はうかつにも、後半の一番車窓が美しいとされる千畳敷周辺で寝入ってしまった。今度は反対の弘前方面から乗ってリベンジを期そう。

根室本線
根室本線

根室本線
北海道は梅雨がない。だから晴れてるかといったらそうでもなくて、特に道東では霧が出ることがある。数年前、道東の無人駅に降りたら、方角がわからないくらい霧に囲まれていたことがあった。
北海道というと、広大な原野をレンタカーですっ飛ばしたいと思う人は多いだろうが、ひとたび霧が出ると、運転には相当怖い思いをする。
やっぱり、北海道の旅はのんびり鉄道で行くのがいい。霧に囲まれた原野は、車で行くとただの視界不良だが、列車の窓から見るとそれも旅情のひとつだから。