今月の鉄道カテゴリーの記事

JR紀勢本線
JR紀勢本線
JR紀勢本線

 「くろしお」を標榜する特急列車が走っているだけあって、紀伊半島南部に流れる黒潮の色と輝きを車窓からも堪能することができる路線だ。大阪から乗ると、海南市あたりから潮の色がみるみると濃紺に変わっていく。列車は海際から山沿い、また海際とこまめに車体を揺らしながら走り抜ける。本州最南端の駅・串本を過ぎ、橋杭岩などの名勝にかかると徐行運転のサービスもしてくれる。

JR境線
JR境線米子駅
JR境線米子駅

 今年はゲゲゲの1年だった。水木しげるの故郷・境港と米子を結ぶJR境線は、地図で見ると弓ヶ浜の砂州を走っているが、あいにく車窓からは海が見えない。ただ、砂地は目に付く。畑に植えられているのはらっきょうだろうか。各駅には愛称として妖怪の名前がつけられ、イラストが飾られている。そうやって気分を盛り上げていって、妖怪の町・境港に着く。

小湊鉄道
小湊鉄道
小湊鉄道

 房総半島の内陸部を走る小湊鉄道は、車窓から里山の風情が楽しめる。走っている車両もレトロで絵になる。先日、30年ぶりぐらいに乗ったが、相変わらずの乗り心地の悪さが健在で懐かしさを覚えた。惜しむらくは座席がロングシートなのだ。クロスシート(ボックス席)で、車窓を思い切り楽しみたいという30年来の願望はまだ叶えられていない。

JR羽越本線
JR羽越本線
JR羽越本線

 新潟と秋田の日本海側を走るこの線は、海岸と夕陽の美しさではピカ一だ。青い海の中にそそり立つ岩山には、緑の松がアクセントを添える。列車は海岸線すれすれに近づいていく。浜にはポツン、ポツンと釣り客の姿。天気がよければ、これに日本海に沈む夕陽が加わる。駅で買った地酒のワンカップのピッチがついつい早くなる。併走する道路を観光客のマイカーが通るたびに、ちょっと優越な気分になるのである。

秋田内陸縦貫鉄道
秋田内陸縦貫鉄道
秋田内陸縦貫鉄道

 秋田県の鷹巣〜角館を結ぶ鉄道。途中、県下随一の秘境と呼ばれた阿仁地区を走る。現在では国道も通年開通し、秘境度は薄まったと言うけれども、それでも車窓から広がる山河や渓谷の眺めは見事。鉄橋の上では徐行運転のサービスもしてくれる。無賃乗車のトンボが車内を飛び回っていた。