山形県カテゴリーの記事

県境の町の分水嶺[堺田分水嶺]
堺田分水嶺
堺田分水嶺

堺田分水嶺。奥からきた流れは、日本海と太平洋に分かれて去ってゆく

JR陸羽東線は江戸時代の仙台領と新庄領の国境を横断している。そこは現在でも、山形県と宮城県の県境にあたり、宮城県側は平野を行く感じ、山形県に入ると山国を行く様相で、国越えの気分が味わえる。
その仙台領と新庄領の境目にあたる駅が「堺田」である。名前からして国境の町を思わせる。

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たそがれ水族館[鶴岡市立加茂水族館]
鶴岡市立加茂水族館
鶴岡市立加茂水族館

※2014年6月よりリニューアルし、新館展示が登場。このルポはリニューアル前のものです。

何の変哲もない施設が、日々の努力が実を結んで、ある日突然大ブレイク——という代表事例に旭山動物園(北海道旭川市)を挙げるのは論を待たないことであるが、世の中、旭山動物園ばかりが成功者なのではない。日本海に面し、庄内の磯浜を借景にたたずむ加茂水族館もそのひとつだ。

1930(昭和5)年に地元の有志によって設立された同館は、1964(昭和39)年に移転し、現在の形になった。当時は第1次水族館ブームと呼ばれていた時代で、毎年20万人もの集客を誇ったという。

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伊達政宗公、依然失踪中!
date_masamune

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 仙台を訪れる観光客や仙台市民の待ち合わせ場所として親しまれてきた、仙台駅コンコースの伊達政宗像が失踪してから、はや1年が経とうとしている。
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芭蕉は眠っているか?[封人の家]
封人の家
封人の家

国境の守役を勤めた「封人の家」こと旧有路家住宅。「おくのほそ道」で芭蕉が泊まったことで知られる

山形県と宮城県の県境にあたり、太平洋と日本海側の分水嶺がある堺田(山形県最上町)には、「おくのほそ道」で芭蕉が泊まったという「封人の家」がある。
「封人」とは国境の守役のことで、正式には旧有路家住宅という。有路家はこの地で代々庄屋を勤めた人物で、この家は築350年と推定されている。
芭蕉が宿泊した当時の建築を現在にまで伝える唯一のものなのだそうだ。

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酒田の町で即身仏に会う[海向寺]
海向寺
海向寺

 「南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛ー」
 案内をしてくれたお寺の方の読経が響く。チーンとひときわ大きく鐘を鳴らして合掌。その先には2体の即身仏が、別々のガラスケースに収まって鎮座している。
 この日は、夜行バスで酒田に着いた同行者と合流したため、朝の動きが早い。朝食を済ませて午前9時前にはお寺の境内に到着した。開門を待って、朝一番で即身仏である。
 すがすがしいと同時に、実に厳かな気分になるではないか。 やや肌寒い秋の風が、お香の匂いとまじりあう。

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