2019
2/17
Sun
路線バスは国道のメインルートを外れると、谷底へ転がり落ちるような斜面につけられた一車線の道を窮屈そうに降りはじめた。ちょっとのぞき込むと渓谷が広がっていたりして、なかなかスリリングである。 バスは谷間の集落へと降りていき、これまた幅の狭い橋を渡って、バス停に停まった。バスはここで方向転換をして来た道を戻っていくのであるが、その方向転換のスペースすら貴重ではないかと思われるほど、ほとんど平地のない集落である。 バス停の名は田麦俣(たむぎまた)。
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山形県の日本海側に広がる庄内平野。その中心部に、江戸時代に城下町として発展した鶴岡がある。 この町には、東北地方に現存する唯一の藩校・致道館や、庄内藩の御用商人の邸宅・旧風間家住宅、明治後期に建築された鶴岡カトリック教会天主堂、大正期の洋館・大宝館など、江戸から明治〜大正に至るまでの建物が目白押しだ。 庄内地方の主立った歴史的建造物を移築展示している致道博物館も、江戸ものから近代ものまでが点在している。
小麦粉と黒砂糖で焼かれたせんべいの中に、和紙に包まれた玩具が入っている。元祖食玩とでもいうべきか。 山形県は鶴岡の土産として売られており、もともとは同地・庄内地方に伝わる駄菓子だという。
時代小説家の藤沢周平(1927〜1997)は飛行機が嫌いで、九州取材へも陸路で行くほどの人だったが、そんな彼が絶賛してやまないのが、宮城県の小牛田から鳴子温泉を経て、山形県の新庄へと抜けるローカル線・陸羽東線だ。 もっとも、藤沢は鉄道作家ではないので、陸羽東線を鉄道として称賛しているわけではない。
鉄道
※2014年9月末日をもって、施設の公開を終了
久方ぶりに訪れた酒田はすっかり「おくりびと」づいていた。 ロケ地めぐりにはあんまり興味がないな……と思いつつ、町を歩いていたら、「NKエージェント」の駐車場が。なに? 映画のヒットで、一大企業になったのかと思ったら、そうではなくて、ロケで使った旧料亭(割烹小幡)がNPOの人たちの努力で公開されているのであった。