甲信越地方カテゴリーの記事

富士山登拝に欠かせない宿坊と拝礼の屋敷、御師住宅[小佐野家復原住宅「御師住宅」/御師旧外川家住宅]
富士吉田市歴史民俗博物館・御師住宅(小佐野家住宅復原)
富士吉田市歴史民俗博物館・御師住宅(小佐野家住宅復原)

一番奥の間に設けられた神殿。富士吉田市歴史民俗博物館付属施設の小佐野家復原住宅「御師住宅」で

富士山は古来から信仰の山だった。遠方からでもその姿を認めることができる勇壮な姿に加え、時には噴煙をたなびかせていたわけだから、昔の人々が、これに神威を見たとしても不思議ではない。

しかし、富士山は信仰の山でありながら、その自然環境の厳しさから、かつては「遙拝の山」だった。登拝する者はわずかでそのほとんどが山岳修験者だったが、江戸時代になると「講」を結成して、町や村から集団で組織的に富士山登拝をする動きが現れた。

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富士山の麓に暮らす人々の世界[富士吉田市歴史民俗博物館]
富士吉田市歴史民俗博物館
富士吉田市歴史民俗博物館

富士山登拝の装束を示した展示。富士山登拝は江戸時代に「富士講」として盛んに行われた

関東の都心にあっても、冬のよく晴れた朝や、秋の真っ赤な夕焼けに、富士がその稜線を横たえているのを眺めることができると、なにか得をしたような気になる。しばし見入っている人も少なくない。
これだけ目立つ山なのだ。古来から信仰の対象とされなかったわけがない。そのような、信仰対象としての富士山の歩みをまとめたのが、富士吉田市歴史民俗博物館だ。

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巨体を休める富士山観測の立役者[富士山レーダードーム館]
富士山レーダードーム館
富士山レーダードーム館

気象体験コーナーや台風観測の疑似体験コーナーも設けられている

「道の駅富士吉田」を訪れると、目の前に雄大な富士の姿が広がる。その脇に白いドームの建物がある。これがかつて富士山頂にあって気象観測に活躍した旧富士山測候所だ。気象衛星などの登場によって、1999(平成11)年にその役割を終え、現在はここに移築され、体験学習施設「富士山レーダードーム館」として余生を送っている。

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真夏でも雪に埋もれた博物館[新潟県立歴史博物館]
新潟県立歴史博物館
新潟県立歴史博物館

日本中を節電の嵐が吹き荒れた今夏もまもなく終わろうとしている。東日本では残暑が最後の猛威をふるっている昨今だが、こんな夏にも雪に埋もれた博物館があるという。

新潟県長岡市にある新潟県立歴史博物館がそれだ。長岡駅前からバスに乗ると、35分かかって博物館以外は何もないような場所に連れて行かれる。館内のスペースは相当広そうだ。入館券を買い、誘導されるがままに「新潟県のあゆみ」のコーナーへ。古代・中世・近世・近現代と順を追って、新潟の歴史や産物が説明されている。ここまでは公立の歴史系博物館によくある光景だ。

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深海にただよう火の玉?[ザラビクニン]
ザラビクニン@登別マリンパークニクス
ザラビクニン@登別マリンパークニクス

 表層では暖流の影響を受けている日本海だが、海底では四季を通じて水温が0〜2度という「日本海固有水(日本海固有冷水)」と呼ばれる冷水域がある。

 冷水域には、ホッコクアカエビやベニズワイガニなどがおり、日本海がエビやカニの産地として有名なのはこの冷水魂のおかげといってもいいのだが、なかにはこのザラビクニンのような不思議なかっこうの魚も。

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