近畿地方カテゴリーの記事

展示にアクセントを添える“学芸員パネル”[和歌山県立自然博物館]
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 新大阪から南紀行きの特急に乗ると、和歌山を過ぎた頃から海の色が変わり、いよいよ紀伊半島に入ったのだという実感が湧いてくる。ただ、この先、紀伊田辺、白浜、串本、潮岬といったキラ星の如く連なる南紀の観光地に比べて、和歌山〜田辺間の各市町村はやや存在感が薄い。
 紀伊半島の入口に位置する海南市も、工業都市の風合いが強く、南紀を目指す観光客がほとんど素通りするような都市である。
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琵琶湖を丸ごとつめこんだ! [琵琶湖博物館]
琵琶湖博物館
琵琶湖博物館

 日本最大の湖にして、世界有数の古さを誇る琵琶湖。その湖畔に、琵琶湖をテーマにした琵琶湖博物館が建つ。
 古代から現代に至るまでの自然史や歴史を紹介しているのだが、琵琶湖という入れものを、自然科学から人文科学、社会科学まで総動員して表現する様は、なかなか素晴らしい。

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日本初の野外博物館の現在[日本民家集落博物館]
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飛騨白川の合掌造りにはじまり、南部の曲り家、椎葉村の民家、奄美大島の高倉、大阪堂島の米倉、堺で使われていた風車など11棟の民家が、大阪の服部緑地に集まっている。

集まっていると書いたのは、文字通り敷地にぽんぽんと置いたように建っているからで、岩手の南部曲り家の次に香川県小豆島の農村歌舞伎舞台、さらに越前敦賀の民家という具合に、地域もへったくれもなく代表的民家が登場してくるのである。

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新幹線の元祖がたたずむ[交通科学博物館]=閉館
交通科学博物館
交通科学博物館

※2014年4月6日に閉館

1950(昭和25)年、最初の長距離用電車として「80系電車」が走り出した。
それまでは、電車は近距離専門で、長距離の列車は機関車が客車を牽くものと、相場が決まっていたのだが、電車は「機関車に比べて重量が軽いし、高速化しやすい」「終点での折り返しが簡単」などの利点があり、国鉄の動力近代化の一環として、この電車の登場となった。

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テーマパークとしての寺社[須磨寺]
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 須磨寺。旅行のガイドブックには概ねこう書いてある——源平ゆかりの地に建つ須磨寺は、境内に、熊谷次郎直実と平敦盛の一騎打ちを再現した「源平の庭」や小石で作った人形で源平合戦の様子を描いた「小石人形舎」などがある。宝物館には敦盛の笛などの品々が展示されている云々……いわゆる古刹というヤツである。

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