近畿地方カテゴリーの記事
万博記念公園(大阪府吹田市)といえば、お目当てはイベントであったり、太陽の塔であったりするのだろう。
博物館好きとしては民博(国立民族学博物館)を見たら、もうほかに何も見る気力も時間もないのだけれども、ここだけは見ておきかったという所がある。
自然文化園ゾーンにある「ソラード(森の空中観察路)」だ。
国立民族学博物館(大阪・万博記念公園)では、特別展「先住民の宝」を2020年10月1日〜12月15日の会期で開催中。
現在、世界には70カ国以上の国々に約3億7000万人の先住民が暮らしており、その民族の数は5000以上とも言われている。同展は、先住民にとっての心の拠り所、民族の誇りを「宝」としてとらえ、約740点の展示品によって、先住民の世界を紹介するものだ。
2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大で幕を開けた。2月からは博物館などの文化施設も臨時休館や閲覧制限を行い、現在でもそれらの措置を継続している施設が多い。
博物館の展示物には「疫病除け」にまつわる品々が少なからずあることは、すでにふれたが([Topics]博物館に見る、疫病除けのまじない)、各地の博物館でもこれらを積極的に取り上げる企画展示が増えてきた。
平城宮跡資料館(奈良市二条町)では、古代の人々の疫病対策について取り上げる企画展示「古代のいのり—疫病退散!」を開催している。会期は、2020年6月16日~8月30日(会期は、当初7月下旬までの予定だったが、好評のため、8月30日まで延長された)。
現在、新型コロナウイルス感染症をめぐって予断を許さない情況が続いているが、奈良時代にも天然痘とみられる疫病が九州(大宰府管内)で起こり、一度は収束したものの、再び流行して畿内に達し、平城京にも災禍をもたらした。
2004(平成16)年のこの日、ショッキングなニュースが流れた。奈良県明日香村にある高松塚古墳の壁画が劣化しているというのだ。
石室に描かれた国宝壁画のうち、西壁の「白虎」が1972(昭和47)年の発見当時の状態から著しく劣化し、消えかかっている部分もある。さらに、東壁の「青竜」は、顔などの輪郭がぼやけて、薄茶色の汚れに覆われているように見えると報道された。