吉川弘文館『歴史手帳』が60年ぶりリニューアル

吉川弘文館『歴史手帳2015年版』

 歴史学を中心とした人文書を手がけている吉川弘文館が、毎年刊行している『歴史手帳』を60年ぶりに全面リニューアルした。
 『歴史手帳』とは、日付部分の手帳に加えて、年代表、国宝・史跡一覧、各地の祭事・年中行事などをまとめ、歴史資料集としても使用できるというもの。
 今回刊行された『歴史手帳2015年版』は、サイズを従来の三五判(144mm×84mm)から文庫判(148mm×105mm)に拡大したほか、月間カレンダーと見開き週間カレンダーで構成されている。

吉川弘文館『歴史手帳2015年版』

 さらに、歴史資料集の部分では、従来の世界史・日本史重要年表、神社建築や仏像や武具の部分名称、紋章(家紋)に加え、江戸幕府の貨幣、国内世界遺産一覧、異体字などの事項が新規に収録された。
 従来は判型が小さかったため、年中行事の記述が増す時期はメモ欄が小さくなるという欠点があったが、リニューアル版は文庫判サイズのため記入スペースに余裕がある。

吉川弘文館『歴史手帳2015年版』

 左写真は、今回、歴史資料集に新たに組み込まれた「名数表」。
 三蹟、三筆、三大飢饉、徳川三家、日本三公園、日本三景、幕末の三舟、寛政の三大奇人、藤原四家、五大老・五奉行、倭の五王、六歌仙、七草、三十六歌仙といった、数をつけて呼び表されてきた用語が一覧できる。
 手帳部分は、前半の約150ページで、その後ろに約170ページに及ぶ歴史資料集がどっかりと付いている形になるが、建造物や、屋根、仏像などの名称が記された図版部分など、歴史散歩で役立つ部分も多いだろう。