人生はやり直せなくても、正月はやり直すことができる

正月飾り

 人は誰しも「人生をやり直したい」と思うものである。まして、「何も正月らしいことをしないまま、正月休みが終わってしまった!」と嘆きたくなる今週のような状態ではなおさらだろう。
 だが、人生はやり直せなくても、正月はやり直すことができるのだ。この、長い正月休みを自堕落に過ごしてしまったと自責の念に耐えかねている貴兄に各地の博物館が救いの手を差し伸べている。

 題して、「お正月やりなおしセット!」(←大山のぶ代風に)

江戸東京たてもの園

 江戸東京たてもの園(東京都小金井市)では、2014年1月11〜13日に「新春の昔あそび」を開催する。
 竹馬、こま、ベーゴマ、羽子つき、双六、かるた、百人一首、福笑いなどの「昔あそび」や、書き初め、茶会、着物の着つけ、投扇興(的に扇を投げ、その形によって優劣を競う和製ダーツ)などが体験できる(催しにより日時限定。整理券が必要なものもある)。
 さらに獅子舞や新春寄席なども行われ、「失われた正月」を取り戻すのにうってつけである。子どもは入園無料、着物で来園の人は入園料2割引。

川崎市立日本民家園

  日本民家園 (神奈川県川崎市)では、2014年1月7日まで日本各地のしめ飾り展示するとともに、1月12日にまゆ玉飾りー小正月モノヅクリを開催する。
 豊作祈願の正月行事として、米粉を使った団子を枝に飾る実演のほか、団子を飾って、それを焼いて食べる「まゆ玉飾り体験」も(先着20名。参加費100円)。
 園内にはこのほか、豪雪に備えて民家を囲う雪囲いも行われており(今年度は山形・旧菅原家住宅)、薄暗い家屋に入って、豪雪地帯のいにしえの正月に思いを馳せることもできる。

 博物館明治村(愛知県犬山市)でも、2014年1月26日まで、日本各地の門松・しめ縄めぐりの展示が行われている(門松は13日まで)。同館では1月11日〜2月16日の間、日本酒の試飲・販売を行うSAKEフェスが開催されており、ほろ酔いで園内をめぐるのも一興。

 過去のものを展示するのが博物館であるが、そこには当時の季節感が封じ込められていることもある。時空を超えてそんな季節感に触れることができるのも、博物館の魅力のひとつである。