うな丼の未来を考えるシンポ、7/22に開催

ウナギの持続的利用は可能か—うな丼の未来

 ウナギの資源量が枯渇し始めている。ウナギは飼育下での繁殖が不可能な魚類で、いわゆる「養殖もの」は稚魚を捕獲して育てているため、すべてを天然ウナギに依存している。そのため、天然ウナギが減少すれば養殖ウナギも立ち行かない構造になっている。
 では、養殖したウナギの一部を産卵期に河川へリリースすればいいではないかと思うかもしれないが、ウナギは成熟まで5〜10年もかかる上、飼育下のウナギは何年経っても、決して成熟・産卵しないというから一筋縄ではいかない(農林水産省「ウナギ人工種苗の実用化を目指して」)。
 だから、いま店頭に並んでいるウナギは、天然の河川でひっそりと成熟し、そして産卵のためにマリアナ海溝へと戻っていった個体に依存しているところが大きい。

 現在、シラスウナギは4年連続の記録的不漁で、2013年2月、環境省はニホンウナギを絶滅危惧種に指定した。ニホンウナギ資源の崩壊と種の絶滅さえ危惧(東アジア鰻資源協議会・緊急提言)される状態となったと見てよい。
 そのような状況下で、2013年7月22日の土用の丑の日に公開シンポジウム「ウナギの持続的利用は可能か—うな丼の未来」が東京大学弥生講堂(文京区本郷)で開催される(入場無料。東アジア鰻資源協議会主催)。

 主催の東アジア鰻資源協議会は、ニホンウナギの保全とウナギ資源の持続的利用のために、東アジアのウナギ研究者と業界関係者有志によって結成された団体。当日は、「日本人はウナギをどう食べてきたのか」「産卵場調査から予測するニホンウナギの未来」「ウナギ人工種苗生産技術への取り組み」などの報告がなされる(チラシとプログラム・pdf)。

 シンポジウムの様子はUstreamでライブ配信されるほか、Twitter(ハッシュタグ #easec)で意見を募集する予定だ。

 ウナギは大量生産・大量消費向きの魚(料理)ではないということを知った上で、この魚(料理)とどう向き合っていくのかを確認しておく必要があるように思う。