秋の民家園で伝統芸能を気軽に鑑賞

川崎市立日本民家園

 歌舞伎や浄瑠璃などの伝統芸能は、普段行き慣れていない人にとってはなかなか敷居が高いかもしれない。でも、民家園で、行楽とあわせて観覧できるイベントもある。

 都筑民家園(横浜市都筑区)では、お月見ライブ 白拍子の歌舞を2012年9月30日に開催する。『平家物語』や『義経記』に登場する白拍子の歌舞を夕暮れ時に実演する。要予約(定員100名)。

 一方、川崎市立日本民家園(川崎市多摩区)では、2012年9月23日に人形浄瑠璃「玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)」が、11月3日に歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」が上演される(いずれも観覧券は当日発売)。

川崎市立日本民家園

 後二者のイベントがユニークなのは、単に民家園で演舞されるというだけではなく、これらがかつて、村の娯楽として楽しまれていたという点だ。
 人形浄瑠璃は、その昔、村々をめぐって上演されていた。今回も会場は往時を彷彿とさせるかのような、南部曲屋・旧工藤家住宅(国指定重要文化財)で行われる。歌舞伎は、三重県・志摩半島の漁村に建てられた旧船越の舞台(国指定重要有形民俗文化財)を使っての上演だ。
 実りの秋の農作業を終え、つかの間の娯楽を楽しむ村人の気分で、これらの芸能を鑑賞してみると、また新たな親しみが湧くかもしれない。(写真は川崎市立日本民家園)