[今日は何の日]超新星爆発の日

The Crab Nebula: Image Credit: NASA, ESA, J. Hester, A. Loll (ASU)

1054年のこの日、おうし座での超新星の爆発が観測された。のちに「かに星雲」と呼ばれるものはこの時の残骸が拡散したものだ。
爆発は中国の『続資治通鑑』や『宋会要輯稿』に記録され、金星ほどの明るさで赤白に輝き、昼間も見えたという。藤原定家も後年の1230(寛喜2)年に日本の資料(原典は現存せず)を元に『明月記』に書き留めている。

これらの記述は、方角があうと年月日があわず、年月日があうと方角があわないといった具合に食い違いがあって、まどろっこしいことこの上ないのだが、中国の至和元年五月己丑という記述から、西暦1054年7月4日のことと見なされている(斉藤国治『星の古記録』1982年)。

周期性のある彗星や計算すればわかる日食などと違って、一回ぽっきりの超新星の爆発が年月日まで特定できるのは珍しい。ただ、かに星雲は地球から約7000光年離れているので、実際の爆発は紀元前6000年の縄文時代前期に起こったことになる。
人間の記録の細やかさと宇宙のスケール大きさが交錯するといつも不思議な気分にさせられる。

(Image Credit:The Crab Nebula Photo by: NASA, ESA, J. Hester, A. Loll (ASU))