[今日は何の日]火星人来襲の日

@東京大学総合研究博物館「火星—ウソカラデタマコト」展

今日は、火星人来襲の日。といっても、外へ出て空を見上げていても、何も降ってこない。

1938(昭和13)年のこの日、アメリカでH.G.ウェルズの『宇宙戦争』をドラマ化したラジオドラマ「火星人の来襲」が放送された。「火星人がニュージャージーに上陸した」など、劇中の臨時ニュースや実況を事実だと思いこんで警察や放送局に問い合わせの電話が殺到し、一部で避難騒ぎまでもが起きたとされる。

じつは、これと似たような話が日本にもある。

1952(昭和27)年8月29日のお昼過ぎ、ラジオ局の日本文化放送は突然「サーカスのゴリラが逃げた」という臨時ニュースを流した。上野動物園や新聞社などに電話が殺到し、警視庁も捜査に乗り出す騒ぎに。

ところが、上野動物園では「ゴリラは目下日本に1匹もいないはず」。犯人は文化放送の演芸番組の落語に織り込んだ臨時ニュース。アナウンサーも本物が特別出演していたので、この騒動になったのだという。

いずれもラジオ全盛時代ならではのエピソードだ——なんてタカをくくっていたら、現在ではネットのデマに振り回されることがあるかもしれない。笑い話ではなく、教訓として語り継ぐべき事件かもしれない。