[感想後記]東京大学総合研究博物館小石川分館「河口洋一郎の異形博物誌」

東京大学総合研究博物館小石川分館

現代アーティストとのコラボレーションに意欲的に取り組んでいる東京大学総合研究博物館小石川分館で、2011年9月25日まで、「BIOMECANICA 河口洋一郎の異形博物誌」展が開かれている。
同館にしては珍しく、金曜は19時まで(入館は18時半まで)と開館時間を延長している。
せっかくなので暗くなってから行ってみたのだが、ウルトラセブンなどにでも出てきそうな、宇宙人に乗っ取られた大学研究所の趣きだった。


東京大学総合研究博物館小石川分館

 

東京大学総合研究博物館小石川分館

1876(明治9)年に東京医学校本館として建てられた擬洋風建築のまわりを、コウモリがキチキチと飛び交い、窓の外からのぞきこむと異形の面々と目が合う。これなど、昼では味わえない気分だろう。

東京大学総合研究博物館小石川分館

 

東京大学総合研究博物館小石川分館

 

東京大学総合研究博物館小石川分館

 

東京大学総合研究博物館小石川分館

館内には海や陸の生物から発想を得たという作品群が配置されている。CGアーティストである河口洋一郎の作品には「日本古来の繊細さと深海や宇宙をも対象にする奇抜さが共存」する「花鳥風月」と、「豪華絢爛で生命力豊かな風情」である「傾奇(かぶき)」の二つの要素が含まれている(同展チラシより)そうだが、作品だけで見ると奇抜さを感じる造形も、周囲の学術標本群と、えも言われぬミックス感をだしている。

東京大学総合研究博物館小石川分館

 

東京大学総合研究博物館小石川分館

 

東京大学総合研究博物館小石川分館

 

東京大学総合研究博物館小石川分館

もしこれが、丸の内のオフィス街だとか東京国際フォーラムのような近代都市然としたスペースにおかれていたら、作品の印象もだいぶ違ったものになるであろう。また、外光が暗くなってきていることもあって、よりマッドサイエンティスト感も増してきているような気もする。

学術標本群に囲まれた中での現代アート鑑賞、あえて薄暗くなってから訪れてみるのも一興だ。会期中の金曜日はあと3回、チャンスを逃すな!

東京大学総合研究博物館小石川分館「BIOMECANICA 河口洋一郎の異形博物誌」
住所 東京都文京区白山3-7-1
期間 2011年7月22日〜9月25日
開館 会期中の木・土・日曜日10:00〜16:30、金曜日10:00〜19:00(月・火・水曜日休館。ただし祝日の場合は開館)
入館料 無料
交通 地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅より徒歩8分
ワンポイント 東京大学総合研究博物館小石川分館の建物については、こちら。隣接する小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)の魅力についてはこちらをご参照下さい。