葛西臨海水族園に珍魚2種

カライワシ@葛西臨海水族園

 葛西臨海水族園(東京都江戸川区)で、地味だが珍しい魚が2種展示されている。いずれも水族館前の海浜で行った生物調査で採集されたものだ。

 ひとつはカライワシ(写真左)。沖縄やハワイなどの暖かい海に分布するカライワシ科の魚で、イワシのような姿からこの名がついた。東京湾では今まで数個体しか記録されておらず、2010年9月の気温27.7度という残暑厳しい折に採集されたという。水族館での展示は極めてまれ。

カライワシ@葛西臨海水族園 ワカサギ@葛西臨海水族園

 もうひとつは、2010年12月の調査で採集された60匹のワカサギ(写真右)。
 同館の調査では、 1999年と2008年にそれぞれ1匹が採れただけで、これほどまとまって採れたのは珍しいという。ワカサギは過去に江戸川水系などで放流されていたことがあり、これが自然に繁殖したものかどうかはわからないとのこと。

 熱帯の魚と、厳寒をイメージさせる魚の2種が、同じ浜から採集されたというのは、猛暑と寒波の間を揺れ動く昨今の気候を象徴しているかのようで興味深い。