[今日は何の日]あわただしい日

1180(治承4)年のこの日、安徳天皇一行が京都を出発し、平清盛が新たに都と定めた福原(兵庫県神戸市)へと向かった。遷都を発表したのは5月30日。あわただしい出発のうえ、都の造営も行われておらず、天皇の住む屋敷もなかったという。

結局、この年の11月、都は再び京へ戻ってしまう。とはいえ、一瞬でも神戸が日本の首都だった時期があったわけで、総理大臣に例えれば、宇野宗佑とか羽田孜のようなものであろうか(例えるなよ…)。

もうひとつ、あわただしい事例として、1859(安政6)年のこの日、横浜が開港した。

江戸・品川の開港を要求したハリスに対し、幕府は街道筋の神奈川を開港すると返答した。ところが実際に「開港」したのは、街道から外れた砂浜の寒村・横浜村(神奈川県横浜市)。宿場町として栄えた神奈川とは雲泥の差であるが、幕府は「横浜村も神奈川のうち」と強弁し、春先からの突貫工事で、外国人居館や商家、遊女屋などを造り上げた。わずか数か月の急ごしらえで「港」の体裁を整えたわけだ。

後年、港町として名をはせる神戸と横浜の両都市が、同じ日にドタバタに巻き込まれていたのはおもしろい。そんなわけで、この1年の前半を振り返り、あわただしさについて考える日にしてもいいかもしれない。

横浜・山下公園

横浜港(山下公園)