[今日は何の日]小さな親切大きなお世話の日

1590(天正18)年の今日、武蔵国の岩槻城(埼玉県さいたま市)が、豊臣秀吉の小田原攻めにともなう軍勢に攻められて落城した。この時にこんなエピソードが伝わっている——
豊臣軍は岩槻城を包囲したものの、この城は激流の荒川(現・元荒川)に阻まれて難攻不落で、どうにも手が出せない。

ところが、どこからともなく現れた一人の老人が、白馬にまたがって激流をすいすいと渡って行った。

老人が渡った場所は岩槻勢が万一の時の逃げ道として密かに岩を敷き詰めて造っていた浅瀬で、包囲軍は老人の後を追って一気に攻め込み、5月22日、城は落城したという。

この老人は地元の「辻の八幡大菩薩」の権化で、敵軍の総攻撃が近いことを岩槻城に知らせようとして、逆に敵に進路を教えてしまったのだとか。世の中、神様といえども、なかなかうまくいかないものである。
ここは現在では岩槻城址公園になっている。