[今日は何の日]チョウチンアンコウの日

チョウチンアンコウ@名古屋港水族館

1967(昭和42)年のこの日、神奈川県鎌倉市の海岸で拾われた深海魚チョウチンアンコウが、江ノ島水族館に運び込まれ8日間生きた。

これが世界で初めての本格的な飼育記録で、この時の観察が元になって、チョウチンアンコウは発光バクテリアなどを利用するのではなく、自力で光を出していることがわかった。

飼育記録からいえば、タレントの「さかなクン」によると漁師が1か月飼った記録があるそうだが、この鎌倉で拾われたチョウチン氏のすごいところは、海岸で拾われて水族館に運び込まれるまで、水のない状態に30〜40分置かれたにもかかわらず、水槽に入れて水温を冷やすと元気(?)になって、発光する様子が観察できたという点だ(『発光生物の話』)。

さらに発見者の証言によれば、最初波打ち際にボロ布が転がっていると思って、蹴っ飛ばしたところ、突然白い発光液を出し、これがチョウチンアンコウであるということがわかったという(『相模湾物語』)。

まさに踏んだり蹴ったりでさんざんな目に遭いながらも、貴重な観察記録を提供してくれたことになる。

というわけで、この個体に敬意を表して、今日を「チョウチンアンコウの日」としてはどうだろうか。この個体は、現在でも新江ノ島水族館に標本となって保管されている(写真は名古屋港水族館の標本)。

なお、最近の記録では、2012年12月20日に沼津港深海水族館(静岡県沼津市)へ搬入されたチョウチンアンコウが、2日間生きて、飼育展示をした例がある。