東京メトロ銀座線

銀座線開通時の車両(地下鉄博物館)
 1927(昭和2)年の暮れ、日本初の地下鉄が上野〜浅草間に開業した。これが現在の銀座線で、車両こそ新しくなっているものの、小さなトンネル断面やそれに合わせた小振りな車体は昭和初年をそのまま引きずっているといえよう。
 東京・葛西の地下鉄博物館にある年譜には、1938(昭和11)年2月・五十三年来の猛吹雪のため地上交通は全滅、地下鉄のみ運転とちょっと誇らしげに書かれている。降雪をものともしない一方で、地下ゆえに、永らく冷房の導入ができなかった。銀座線に冷房車が走るのはなんと平成になってからである。
 地下鉄は冬が旬の乗り物だったのだ。