思わず魅せられる美しき骨の数々[日本大学農獣医学部資料館]

とにかく骨格標本と剥製のせいぞろいしている資料館だ。ゾウ、サイ、ウシ、サルなどの骨格が立ち並び、脇を固めるようにアリクイ、カモシカ、ツル、ウミガメなどの剥製が並ぶ。


展示室をぐるぐるとまわっているといきなりヌッとウシの頭骨などが顔を出してきて、普段、骨とつきあい慣れていない人にはなかなか不思議な光景にみえる。

骨をじっくり見てみると、その動物の重厚感やスピード感が骨格からも感じとれる。生前の姿が浮かぶというよりは、骨だけでなにかひとつの完結した生命体のように見えてくるのだ。

前に東京大学総合博物館にでかけた時、壁一面が全部、人間の頭蓋骨の標本で占められているコーナーがあった。縄文・弥生以降、徐々に骨格が変わってきているのが分かる仕組みだ。江戸時代のものでもだいぶ今とは違って見える。同時に歯などから当時の食生活や病気が推測できるというものだった。

そのコーナーをまじまじと見ているうちに「人間の骨って結構美しいかもしれない…」というちょっとアブない気分になったものだ。

ここでもそんな気になりそうになって、あわてて資料館をあとにしたのだった。

日本大学農獣医学部資料館
住所 神奈川県藤沢市亀井野1866
入館料 無料
ワンポイント 【追記】2006(平成18)年のリニューアル時に「日本大学生物資源科学部博物館」と改称。家畜や野生動物の標本を中心に、海洋生物や昆虫、森林などの展示コーナーを有する博物館となっている。
交通 小田急線六会日大前駅より徒歩5分