堀の水ぜんぶ抜く!? 中津市歴史博物館で

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全国を巡回中の「発掘された日本列島 新発見考古速報2020」展だが、2021年1月16日からは中津市歴史博物館(大分県中津市)に会場を移して開催される。会期は2月21日まで。

これにともなって、同館は、博物館前の中津城内堀の水を抜いて、堀底を歩き石垣を間近で見学できるという企画を行う(チラシPDF)。
2021年1月16日、2月7日は堀の底で現地解説、1月24日、2月6日、20日は本物の石を使ったミニ石垣積み体験を開催。いずれも事前申し込み不要。
また、堀底は「発掘された日本列島」展の開催期間中(2021年1月16日〜2月21日)、歩くことができる。

「発掘された日本列島」展は、近年発掘され考古学や文化史の視点から注目される出土品によって構成される巡回展だが、巡回先でそれぞれ独自の「地域展」が付随して開催されるという特徴がある。
中津市歴史博物館の場合は、この「中津城の堀底を歩こう!」がそれにあたる。このほか、同館の地域展として「法垣遺跡と中津地方の縄文文化」展が、地域展講演会として「穀象虫(こくぞうむし)と縄文人」(2021年2月7日)が開催される。

なお、法垣遺跡は九州で初めて見つかった縄文時代後期の掘立柱建物群の遺跡で、土器や埋葬人骨などが出土した。現在は「道の駅なかつ」および遺跡公園になっている。
同遺跡からは、カラスザンショウのタネを意図的に練り込んだと思われる土器も見つかっている。カラスザンショウの種実には防虫効果があり、貯蔵食物の防虫剤として利用されていた可能性があるが、土器に練り込んだ目的については不明で、豊穣を祈願したものと考える説もある。