世界最小級の哺乳類、北大総合博物館で生体展示
北海道大学総合博物館(札幌市北区)で、企画展示「小さなちいさな哺乳類 トガリネズミ──私たちは『鼠』の仲間ではありません!」が、2019年11月12日〜12月15日の会期で開催中。
期間中、北海道に生息するトウキョウトガリネズミとオオアシトガリネズミを生体展示するほか、北海道のトガリネズミ類4種について、生態や進化の一端をパネルや映像で紹介する。
とりわけ、トウキョウトガリネズミは全長約70mm、体重約2gで世界最小級の哺乳類。絶滅危惧種のため、ほとんど人目に触れることがないという。生息域は北海道の一部で、東京には生息していない。
これは、明治時代、英国人によって発見された際、蝦夷(Yezo)を江戸(Yedo)と誤表記したために、本来自分たちの生息域とは縁もゆかりもないトウキョウの名が冠されることになったそうだ。
なお、多摩動物公園(東京都日野市)では生態研究と繁殖への取り組みのため、2005年7月から同園にてトウキョウトガリネズミの飼育展示を行っているので、21世紀になってやっとトウキョウと縁ができたということになる。
北大総合博物館の企画展示の様子はツイッター「帰ってきたトガリ展!」@bokutogariでも発信されている。この帰ってきた
というのは、2018年秋に続いての開催であることを示す。同ツイッターによれば、現在公開中のトウキョウトガリネズミの名はチョビ
(非公式)なのだそうだ。