[今日は何の日]「水木しげるロード」誕生

境港・水木しげるロード

休日ともなると鬼太郎像の前には写真撮影の列ができる

1993(平成5)年のこの日、鳥取県境港市に23体の妖怪のブロンズ像を並べた「水木しげるロード」が誕生した。漫画家・水木しげるの育った地ということで、「お化けの像なんか、店の前に建てるのはいやだ」という声もあったが、そんな商店街の人々を説得(『こんなに楽しい!妖怪の町』実業之日本社、2006年)して、開設にこぎつけたのだった。

ところがこのロードは散々な目に遭う。早くも3日後に2体のブロンズ像が盗まれ、8月、9月にも像の盗難事件が起こる。町のささやかな賑わい創生のはずが踏んだり蹴ったりである。
だが、人間万事塞翁が馬。盗難事件がニュースとなって報道されるたびに、水木しげるロードの知名度が上がって、水木ファンや妖怪ファンが足を運ぶようになり、瞬く間に集客スポットとなったのである。

もちろん地元には「妖怪ブームっていつまで続くの?」という懸念の声もあった。
しかし、2003(平成15)年には「水木しげる記念館」の開館、2007(平成19)年にはウエンツ瑛士が鬼太郎を演じた映画『ゲゲゲの鬼太郎』実写版の全国公開などもあり、爆発的に集客力を上げていったのだった。

2018(平成30)年7月には、歩道の幅を広げ、ブロンズ像を妖怪の棲む場所によってゾーン分けして、すべて再配置しなおすという大規模リニューアルを敢行。影絵やライトアップも施され、夜でも楽しめるようになった。

誕生から四半世紀を過ぎ、23体から始まった妖怪のブロンズ像は現在では177体になっている。