ミイラだヨ!全員集合

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後半まいりましょう、後半しゅっぱ〜つ!——というわけで、2019年も後半に入ったが、なぜか今年の後半は「ミイラ」が多い。

岡山市立オリエント美術館(岡山市北区)では、2019年7月13日〜9月16日の会期で特別展「ミイラと神々—エジプトの来世、メソポタミアの現世」を開催する(リンク先PDF)。
死後の世界を想像した古代エジプト人、天候を擬人化した神々を創造した古代メソポタミアの人々の精神世界を、最新の研究成果を反映して紹介する。とりわけ注目されるのは、『「ミイラ作り」の香り』嗅覚体験だ。ミイラ作りの過程で漂ったであろう香りを再現する日本初の試みだ。このほか、メソポタミアの粘土板の内容を漫画で視覚化したコーナーなども設けられる。

一方、秋には、〈人工的に作られたミイラから、自然にミイラとなったものまで、エジプト、ヨーロッパ、南米など世界各地のミイラが大集合!〉(サイトより)という、特別展『ミイラ—「永遠の命」を求めて』が国立科学博物館(東京・上野)で開かれる。
会期は2019年11月2日〜2020年2月24日。

また、古代オリエント博物館(東京・池袋)などでも開催されたことがある「古代エジプトのミイラづくり体験」が、カルチャーセンターで出張開催という(小学生向け)。等身大の人形を使って、参加者全員でミイラ作りの儀式を体験するというもの。よみうりカルチャー自由が丘で、2019年7月20日に。要受講申込。

さて、ミイラといえばエジプト!というイメージだが、じつは日本とミイラはなかなか奥深い縁がある。幕末、「人魚のミイラ」は日本の輸出商品のひとつだった。もちろん、サルの上半身とサケの下半身などを合体させた代物だが、来航したペリーもこれらのミイラが輸出され外国に出回っていることを『日本遠征記』に記している(西谷大編著『ニセモノ図鑑 贋造と模倣からみた文化史』)。

このミイラが里帰り公開されるのが、国立民族学博物館(大阪府吹田市)の特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」だ。19世紀に長崎・出島からオランダに渡った「人魚のミイラ」と「ろくろ首のミイラ」なるものが出品される(チラシPDF)。会期は2019年8月29日~11月26日。

このように今年の夏から秋にかけては、ミイラを眺めたり体験したりと、ミイラづくしの日々を過ごすこともできるのだ。