[今日は何の日]もののけ出現の日

三次市・巴橋・江の川

三次市中心部、巴橋付近からの眺め。3つの河川が合流して、日本海を目指す

寛延2年(1749)7月1日、稲生平太郎(いのう・へいたろう)という16歳の若者の前に、妖怪が現れた。その日からおよそ1カ月にわたり、平太郎の前にさまざまな妖怪が現れて彼を脅かそうとするが、最終的には平太郎がこの試練に勝ち、妖怪の魔王である山本太郎左衛門(さんもと・たろうざえもん/五郎左衛門とも)が降参して、妖怪たちは退散する。

これが、広島県三次市に伝わる「稲生物怪録(いのうもののけろく)」という妖怪伝説だ。

絵巻物など、さまざまな形態で今日まで伝えられているが、誰が著したものなのか、オリジナルはどういうものだったのかなど、詳しいことはわかっておらず、謎の多い絵巻となっている。

この伝説の舞台となった広島県三次市には、2019年4月、三次もののけミュージアム(湯本豪一記念日本妖怪博物館)が開館。常設展示「稲生物怪録」で、これら絵巻や物語の世界を紹介している。

ただし、同館は水曜日が定休日のため、この記念すべき日も2020年の今日は休館である。