壮絶!竿灯V.S.扇風機のバトル[秋田大学付属鉱業博物館]

秋田大学付属鉱業博物館

 丸い筒状の外観が特徴的な鉱業博物館は、中の階段も螺旋状だ。3階建ての展示スペースはけっこう広い。
 鉱業というと機械と岩ぐらいしか展示してないのではと思われがちだが、これが結構盛りだくさんなのである。岩石や化石の標本、地学のパネル、石炭石油の採掘模型や機器が展示され、地質の総合博物館といってもいい。

秋田大学付属鉱業博物館

 展示コーナーで最初に目にするのが「秋田大学研究者の業績をたたえて名付けられた鉱物」。
 鉱物は現在でも年に数個程度発見されているそうで、人名にちなんだ名をつける場合でも、発見者の名をつける場合と先人の業績をたたえてつける場合があるという。
 この場合は後者で、「渡辺鉱」「加納輝石」といった鉱物がケースに収まっていた。

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 鉱物標本のコーナーはひたすら石、石、石……の連続である。これをひとつひとつ見ていく辛抱強さはなくとも、形状をざっと見ていくだけでも結構楽しめる。からまってぐしゃぐしゃになった針金がそのまま錆びたような褐鉄鉱(写真左)や、石垣島の星の砂を思わせるコンペイトウ石(温泉沈殿物だそうな・写真右の左側)が、その形のおもしろさから印象に残った。
 さすが宝石・貴石のコーナーは立ち止まる人が多い。

秋田大学付属鉱業博物館

 2階は地球ができるまでのパネル展示や火山の仕組みなど、自然史系の展示。
 3階は石炭石油の採掘の模型や、鉱物からつくられる製品など工学系の展示がメイン。
 採掘コーナーには作業着が展示されていた。一口に採掘といっても「地下坑道の照明の歴史」というパネルもあるなど、なかなか多岐に渡っている。

秋田大学付属鉱業博物館

 なぜか日本刀が飾ってある。そういえばこれも鉱物から作ったものか。
 また、竿燈ロボットなるものがあり、リモコンで扇風機を動かすとロボットが風に対抗して竿燈のバランスを保つ仕組みになっている。
 子供たちが喜んでリモコンをバンバン押している。だが、竿燈は負けない!たくみにバランスをとりながら、扇風機の挑戦をかわしていく。
 さすがにこればかりは、鉱業とは直接関係なさそうな展示だなと思ったら、人形の本体には秋田県特産の鉱物であるゼオライトが使われているそうだ。おそれいった。

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 展示の基本は「標本+説明」というスタイルで、やや専門性が高いが、鉱物の多彩な姿を見せてくれる博物館だ。自分の誕生石の出来方をチェックしてみるのもおもしろい。

秋田大学付属鉱業博物館
住所 秋田県秋田市手形字大沢28−2
TEL 0188-89-2461
開館 9:00〜16:00(月曜及び年末年始休館)
入館料 250円
交通 JR奥羽本線秋田駅より徒歩20分