鴨川シーワールド、メガマウスの全身骨格標本を公開

メガマウスの全身骨格標本(鴨川シーワールド)

メガマウスの全身骨格標本が展示されるのは世界初。鴨川シーワールド内のロッキーワールド地階に展示されている

鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)では、2018(平成30)年12月7日より、世界初となるメガマウスの全身骨格標本を公開している。メガマウス Megachasma pelagios は、1976(昭和51)年に新科新属新種のサメとして発見された、全長5〜7mに達するサメ。当時、これだけ大きな魚類がそれまで未発見であったことは研究者に大きな衝撃を与えたという。プランクトンを採餌するための巨大な口(メガ-マウス)がその名の由来。


メガマウスの全身骨格標本(鴨川シーワールド)

メガマウスの名は、プランクトンを採餌するための巨大な口(メガ-マウス)に由来する

以来、世界で135例、日本で23例の捕獲記録がある。この標本は、2017(平成29)年5月に館山の定置網に入っていた日本で22例目の個体。メガマウスの骨格は水分を多く含む軟骨で、そのまま乾燥させると収縮してしまうために標本化が難しかったが、軟骨内の水分を固形のアルコールに置き換えるプラスティネーションの技術を用いてこれを成功させた。

プランクトン食の巨大なサメには、ジンベイザメやウバザメがいるが、前者は餌を吸い込み、後者は流し込むのに対して、メガマウスは巨大な口ですくい取るように採餌する。骨格標本ではその瞬間の口の動きを復元した状態となっている。

メガマウスの全身骨格標本(鴨川シーワールド)

展示コーナーのパネルでは、独特の口の動きが解説されている

鴨川シーワールドでは、2019年3月25〜29日などに、海の生き物教室「謎多きメガマウスザメ」を開催。マリンシアターでの映像上映のほか、スタッフによる全身骨格標本の解説と観察が行われる。

メガマウスのぬいぐるみ(鴨川シーワールド)

世界初公開とあって、おみやげにも気合いが入っている。鴨川シーワールドにて

 

メガマウス@マリンワールド海の中道

【参考】マリンワールド海の中道(福岡市)に展示されているメガマウスの全身標本