弥生時代の稲作の最新知見を紹介 横浜市歴史博物館で

「ドッキーを作ろう」@横浜市歴史博物館

土器と同じ方法で模様をつけた、土器片クッキー「ドッキー」のワークショップも

横浜市歴史博物館(横浜市都筑区)では、2017年9月16日~11月12日の会期で、企画展「横浜に稲作がやってきた!?」を開催中。横浜市域で本格的に稲作が始まった弥生時代中期後葉をクローズアップするもの。
一見ローカルな企画展に思えるが、土器研究や植物考古学の最新手法による知見を紹介するなど、現在の考古学研究の最先端をうかがうことができる。

ユニークなのは関連イベントのワークショップだ。

近年、土器に付いた籾や種子の痕(圧痕)を型どりして顕微鏡で観察し、何の植物かを突き止める「レプリカ法」が普及している。これによって、それまで縄文時代の稲作の証拠とされていた土器の圧痕が、稲籾以外のものであることが明らかにされるなど(熊本・ワクド石遺跡ほか)、縄文・弥生時代の植物利用の解明に大きな成果を上げている。
このレプリカ法を簡単に体験できる「圧痕レプリカワークショップ&ミニ講座」が、2017年10月15日に開催(13時および14時開始。当日先着順受付)。

「ドッキーを作ろう」@横浜市歴史博物館

また、土器片を模したクッキー「ドッキー」を作るワークショップ、「弥生土器を食べちゃえ!(ドッキ―づくり)」が、2017年10月29日に行われる(10月18日までにウェブか往復ハガキで申込み。定員20名)。

従来、縄文土器をモデルに作られることが多かったドッキーだが、今回はプレーンなイメージが強い弥生土器で新境地を拓く。
弥生土器と縄文土器では厚さも異なることから、おそらくクッキーの食感も違ったものになるのだろう。

このほか、弥生時代集落などに関する講演会も会期中に行われる(要事前申込み)。

大塚・歳勝土遺跡公園

横浜市歴史博物館に隣接して、弥生時代の集落を復元した「大塚・歳勝土遺跡公園」がある