[今日は何の日]クラゲで世界一の日

ミズクラゲ@鶴岡市立加茂水族館

2005(平成17)年のこの日、鶴岡市立加茂水族館がついにクラゲで世界一となった。当時、クラゲの展示ナンバーワンは展示種類17種のアメリカのモントレー水族館。加茂水族館は、展示種類20種以上というクラゲ水槽「クラネタリウム館」をリニューアル・オープンさせて、これを抜き、クラゲの展示種類では世界一となったのである。

しかし、同館はもともとクラゲの展示や研究のエキスパートだったわけではない。

1964(昭和39)年の4月19日に開館した、庄内浜加茂水族館(現・鶴岡市立加茂水族館)は、1968(昭和43)年に21万7372人の過去最多入場者数を記録した。だがその後、入場者数は頭打ちとなり、やがて減少に転じ、平成に入ってからはわずか9万人台にとどまった。

同館は切り札として1994(平成6)年に3000万円以上もかけてラッコを導入、しかし集客効果は3年と持たなかった。もうあとがない。絶望の淵に立たされた同館は、加茂漁港にぷかぷか浮いているクラゲに手をのばした。1997(平成9)年のことだった。

鶴岡市立加茂水族館

そこから同館の破竹の逆襲が始まる。「クラゲを食べる会」の開催、クラゲアイスクリームの商品化、「クラゲレストラン」のオープンと、日本海を背にした背水の陣で突き進む。そして、2010(平成22)年3月には入場者数(2009年度)が1968年次をうわまわり、V字回復を達成するに至る。

2014(平成26)年6月には建屋を新築して、大規模リニューアル。これが昔話だったら、「クラゲ御殿」とでも呼ばれたことだろう。現在では、クラゲドリームシアター、クラゲ栽培センター、バーカウンターに見立てた「クラゲバー」などで50種類近いクラゲを観察できるほか、個人を対象としたクラゲ学習会や、学校などの団体を対象としたクラゲ飼育水槽貸出なども行っている。