始祖鳥化石が初来日! 国立科学博物館「大英自然史博物館展」3/18〜

国立科学博物館「大英自然史博物館展」

始祖鳥化石のCT分析などを元にした、復元CGも上映される

国立科学博物館(東京・上野公園)では、2017年3月18日〜6月11日の会期で「大英自然史博物館展」を開催(同展特設サイトはこちら)。
始祖鳥の化石(「ロンドン標本」)が初来日するほか、ダーウィンの『種の起源』自筆原稿など、ロンドンの大英自然史博物館の8000万点におよぶコレクションの中から選りすぐりの約370点が展示される。

この約370点のうち、ロンドンで常設展示されているものは17点で、それ以外は現地でもなかなか見ることができない標本ということになる。なかには、科学史を揺るがせた捏造化石「ピルトダウン人」も。こちらも日本初公開となる。

「ピルトダウン人」とは、現代人とオランウータンの下顎骨を用いて捏造された化石。「英ピルトダウン地方で発掘した」として、1912(大正元)年に大英博物館自然史部門に持ち込まれ、サルからヒトへ進化した証拠とされた。だが、1953(昭和28)年に分析の結果、真っ赤なニセモノと判明する。

ニセモノの化石なんて捨ててしまえばいいものを、大英自然史博物館はその「負の遺産」を保存し続け、近年になってCTで骨の加工方法などを分析、犯人を化石の発見者であるアマチュア考古学者と結論づけた。企画展にともなう講演会では、この捏造化石の顛末について取り上げた講演「ピルトダウン人の真実」も開催される(2017年3月25日。講師は篠田謙一・国立科学博物館人類研究部長)。

このほか、企画展で興味深いのは、日本から渡った標本も展示されることだ。これらは19世紀後半に、来日した英国人や貿易商らによって大英自然史博物館に収集された。愛媛県で産した輝安鉱の鉱物標本、佐賀や福岡、鹿児島などに落下した隕石、さらに近年では目撃例がなく、絶滅したと見なされているニホンアシカの標本などが、百数十年ぶりに里帰りをする。

会期は、2017年3月18日〜6月11日。3月17日までは、特製ポケットガイド(オールカラー、全48ページ)がもらえる前売特典付き入場券を販売している。また、会期中、金曜・土曜日は20時まで開館。4月30日〜5月4日の連休中も18時まで開館する。