[今日は何の日]花粉症メジャーデビューの日

植樹林

1987(昭和62)年のこの日、日本気象協会がスギ花粉情報の発表を開始した。これを花粉症が気象情報で流すほど一般的になったと見れば、今日は花粉症メジャーデビューの日といえようか。
上野の国立科学博物館で2017(平成29)年に開催された、企画展「花粉と花粉症の科学」の解説パネルによれば、花粉症は19世紀初頭にhay fever(枯草熱)として報告されたのが初という。

日本では、1938(昭和13)年に、菌類学者の今関六也が、アメリカで報告されていたhay feverを花粉熱として一般向けに紹介した。当時日本に花粉症はほとんどなく、その後、1961(昭和36)年にブタクサ、1964(昭和39)年にスギ花粉症の症例が報告された。

なお、スギやヒノキの花粉が増えたのは、戦後になって森林再生や木材供給のため多量に植樹した木々が壮齢期になり、多量の花粉を出すようになったためとみられる(前掲解説パネルより)。

国産木材がコスト面で輸入木材に押され、林業の伐採と植林のローテーションが崩れたのも原因のひとつなのかもしれない。

国立科学博物館の企画展「花粉と花粉症の科学」のルポはこちらから

国立科学博物館「花粉と花粉症の科学」展

花粉症を引き起こす植物標本と花粉の顕微鏡写真。国立科学博物館の企画展「花粉と花粉症の科学」より