絵巻に見る怪異、國學院大學博物館で

國學院大學博物館

怪異には、物の怪や妖怪の類ばかりではなく、神仏が登場するものも多い。それらのバラエティが色鮮やかな彩色の絵巻などで楽しめる

かぐや姫が月へのぼり、俵藤太が大むかでを退治し、古道具からは手足が生えて深夜の都大路を闊歩し、嫉妬に狂った女房の顔からは鬼の面が外れず、僧に裏切られた女は蛇へと変化する——古典にはこのような怪異を取り上げた物語が数多い。

國學院大學博物館(東京都渋谷区)では、2015年11月21日〜2016年2月7日の会期で、企画展「神仏・異類・人—奈良絵本・絵巻にみる怪異」を開催している。


國學院大學博物館

國學院大學博物館は、表参道や渋谷から徒歩15分。入館は無料

怪異を描いた絵巻や奈良絵本(室町時代〜江戸中期に制作された彩色入りの写本)を紹介するもので、俵藤太物語、道成寺縁起、百鬼夜行絵巻などが登場。色鮮やかな彩色や、時間軸の経過が横長の一枚絵に収められているという絵巻ならではの表現を楽しめる。

会期中には展示替え、場面替えが予定されている。入館無料。

2015年12月19日、2016年1月9日、23日に展示解説が行われるほか、1月24日には、小学生以下を対象としたワークショップ「妖怪絵巻をつくろう!」も開催される(応募〆切1月10日)。

國學院大學博物館

國學院大學博物館の常設展示。「神道」「考古」「校史」のコーナーがある(写真は「考古」)

なお、同館は常設展示として「神道」「考古」などのコーナーがあり、新嘗祭祭具、大嘗祭御饌、伊勢神宮の祭祀の神饌などの復元展示や、時代順に造形の変遷をたどることができる縄文土器群などは見応えがある。また、原寸大で復元された折口信夫の書斎などの展示もある。