合掌造りの中で頑張る「洋」一点[飛騨民俗村 飛騨の里]

飛騨民俗村 飛騨の里

飛騨各地の民家30数棟が立ち並び、高山を訪れた観光客が大挙しておしよせるスポット。
観光客のお目当ては「合掌造り」だ。一口に合掌造りといっても微妙にバージョンが違うのだそうで、ここにはおのおの特徴的な造りが施された合掌造りと入母屋造りあわせて6軒の民家が移築されている。これらの民家の屋内には、飛騨地方の生活にちなんだテーマごとの展示が並ぶ。


八月一日家@飛騨民俗村

例えば、1重4階建ての「旧西岡家」では、かつて養蚕が行われていた屋根裏の空間に、養蚕用具を展示している。「旧八月一日(ほづみ)家」(飛騨の代表的な難読姓/上の写真の民家)では、木材の曳き出しなどに活用されたソリ。「旧富田家」では飛騨さしこの実演。「旧吉真家」には木の股木を利用して作られた台所用具などなど。

飛騨民俗村 飛騨の里

とかく、合掌造りにばかり脚光があたってしまいがちだが、それ以外の建築物もちゃんとフォローしているのが、この民俗村の大きな特徴だ。
古川や高山、中南部など、飛騨のなかでも雪の少ない地方に多く見られた「榑(くれ)葺き民家」が7軒。また、農家だけではなく、杣小屋や地芝居の舞台、かつて伊勢神宮奉納用のコメを作ったと伝えられている車田などもある。

山岳資料館@飛騨民俗村

さらには、1903(明治36)年建築の旧高山測候所を移築した「山岳資料館」(写真上)が、民俗村唯一の洋館として、紅一点ならぬ洋一点でがんばっている。

山岳資料館@飛騨民俗村

館内には大正〜昭和時代のスキー道具のほか、飛騨地方の動植物標本など、民家園には珍しく自然科学系の展示だ。

飛騨民俗村 飛騨の里

さて、これら展示家屋のなかに入るときは靴を脱ぐのだが、秋ともなると山間部の冷え込みがしんしんと足に伝わってくる。
かつて、10月の上旬に現地を訪れた時は、炉端にいっては足を暖めて、また展示を見てまわるという次第で、暖房やカーペットに慣れきった軟弱な我が身を痛感させられた。秋から春にかけての気温の低い時期には、冷え性の方は厚手の靴下とマイスリッパを持参のこと。

飛騨民俗村 飛騨の里
住所 岐阜県高山市上岡本町1-590
TEL 0577-34-4711
入園料 700円
交通 JR高山本線高山駅よりバス10分