洞内に湧く清水、3つの楽しみ方[龍泉洞]

龍泉洞

 洞窟の奥行きは現在知られている部分だけで3100m、総延長は5000m以上に及ぶとみられている、日本屈指の巨大鍾乳洞。
 ここの見どころはなんといっても洞内に湧き出す清水が形成した地底湖だ。世界でも有数の透明度をもつと言われており、水深98mの第3地底湖をのぞき込んでみると、深みに達するにつれ青みを増して、吸い込まれそうな気分になる。非公開の第4地底湖では水深120m(透明度41.5m)にもなるという。

龍泉洞

 所々に、「コインなどを湖底に投げ込まないで下さい」との注意書きがある。いくら神威を感じたからといっても、それは御法度。龍泉洞は石灰岩地帯で、すでに十分ミネラル豊富な水になっているのだから、これ以上余計なミネラル分(?)を放り込まないようにしたい。

 また、洞内にはキクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリ、ウサギコウモリ、テングコウモリ、モモジロコウモリの5種のコウモリが生息している。キクガシラとコキクガシラは多く見ることができるが、ウサギコウモリなどは目撃するのがなかなか難しいそうだ。

龍泉新洞科学館

 コウモリはただ洞窟を住み家としているだけではなく、コウモリのグアノ(糞)が洞窟内では貴重な有機物となって菌類が分解し、さらにヤスデなどのエサとなるという、食物連鎖の元になっている。
 このあたりは隣接する龍泉新洞科学館に関連展示(左写真)がある。

龍泉洞

 洞内見学の後に、龍泉洞の前を流れる清水川を散策してみた。
 川に沿って遊歩道があり、下流へ向かって歩いていくと、洞窟からそのままに流れ出てきた水の濃い青色に驚かされる。水は、木漏れ日の下では緑に、淵の深みでは青にと色を変化させてながら、勢いよく流れ下っていく。
 ふたたび、龍泉洞の入口へ戻り、地底湖の水が湧いているという水飲み場で湧き水をいただく。地底で見て、日の光の下で見て、さらにのどを潤してという3つの楽しみ方が堪能できる。

龍泉洞
住所 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1-1
TEL 0194-22-2566(龍泉洞事務所)
開館 8:30〜17:00(5〜9月は18時まで/年中無休)
観覧料 大人1000円、小中学生500円(龍泉新洞科学館観覧料と共通)
交通 JR東北本線盛岡駅よりバス2時間10分、三陸鉄道北リアス線小本駅よりバス25分